Spontaneous Entrepreneurship

人が、世界を飛び回り、あらゆる価値観に接続することが容易になった現代。それを人類の進化とポジティブに捉える人は多い。最新のデバイスとテクノロジーは、身体の境界を超えた繋がりと空想をもたらし、しかも容易にリセットできるという魅惑的なオプションまで付けてくれた。人類が獲得しつつあるこの自由は、熱烈に歓迎されている一方で、疑問符もついている。人として正しい在り方なのか、と。

きっと、誰もがアニメのような輝かしい未来と、SF小説のようなディストピアの到来を、同時にイメージできるはずだ。その材料は既に揃っている。モノは自宅にいながら自由に手に入る、でも、欲しいモノがない。あらゆることを短時間で済ます利便性はある、でも、友人や家族との団らんを楽しむ時間がない。

張り巡らされたウェブの中で、私たちは、世の中には無数の正解があり、そして、唯一つの正解などないことを知らされている。それでも真実を問い続ける余力が、私たちの手元には残っているのだろうか。

繋がりすぎている時代が渇望する処方箋とは。

シリコンバレーでは、世界のデファクトスタンダードを目指す起業が評価され、ベルリンでは、文明の利器を必要最小限に留めたアナログな商いを志向する起業にむしろ賛辞が送られる。もはや白黒つかない動的平衡の世界を、人々が受け入れるべき地平に来ているのだろう。

昨日まで絶対的だった答えが、翌朝目覚めれば消えているというこの時代に、何が進化で、何が退化なのか。それを問う場所や人によって、その価値観は180度変わる。私たちは、その中から答えを選ぶことを半ば求められており、現代社会を覆う空気は、その結果を個性と呼ぼうとする。

他人は他人。自分は自分。

それでもなお、私たちは、自分と社会の関係を編み直すことで息を吹き返す希望があることを知っている。口にするのをためらってきた言葉、見過ごしてきた感性。その一つひとつが自分に投げかける声に、今一度耳を傾けてみる。社会や誰かから解答を要求された問題ではなく、自らの好奇心から生まれる新たな問いを胸の内に秘めてみる。“生業”を自然発生(Spontaneous)的に生み出す人(Entrepreneur)は、そのようにして社会と関係している。

そして、私たちは実際にSpontaneous Entrepreneurたちと出会ってきた。彼・彼女らには共通した生態がある。たかが一枚の名刺が規定する役割に自分が収まらないことを知っている。社会と関係したいように関係することを望み、その必然として社会との多面的な接点を構築する。その手段こそが「芸」であり、その芸の数々は同時多発的に磨き上げられていく。

彼・彼女らは設計する人であり、同時につくる人である。普遍的な自然の摂理(ワイルドキャピタル)が、自らの感性を社会に実装する資源であることを良く理解している。多芸に秀でた人々はこだわり抜いた生活を自ら描き、こだわり抜いたプロダクトによって社会に一石を投じることを望む。その営み自体が、圧倒的な個性としてローカルの中に息づいている。個性は個性を引き付け、互いに結びつき、気づけば、再現性のない唯一無二のローカルが誕生している。

さて、すでにそこにある、あなた自身の“違和感”に気づいたあなたに、関わってもらいたい。

彼らは、最も大切なことが何かをわかっている。だから、正々堂々と、今を、自分を生きている。
彼女たちは、憧れに心奪われない。なぜなら、日々、ひたすらに夢をリアルに変換させているから。

あなたが彼にも彼女にもなりきれると、私たちは信じている。

芸達者、秋田人。


Interviews

プログラム紹介


Program

DOCHABEN2018「野生的起業論」

ドチャベン=土着ベンチャー。

地域から想像力を突き上げていく起業家たちを指すこの言葉は、2014年に秋田で産声をあげました。自らの内から湧き上がる想い、地域に眠る資源、旅路の中で出会った人。それぞれの運命的な絡み合いの中で、多種多様な事業とその生態系を形づくってきたドチャベンは、さらに次の舞台へ。

世界に先駆けて縮小高齢社会を進む秋田で同時多発的に芽吹いている生き方を、私たちは「野生的起業(Spontaneous Entrepreneurship)」と名付けました。そして、世界中が模索し続ける「持続可能な社会(Sustainability)」という大きな問いへの答えは、あたかも里山がそうであるように、野性と関係性のゆらぎの中からこそ立ち現れてくるのではないか、とも想像しています。

今年は大学のゼミのごとく、答えのない問いを片手に、時間をかけて皆さまと学び合い実践するスタイルで開催していきます。所謂起業セミナーでも移住イベントでもない、一風変わったこの挑戦に、ご一緒しませんか?

セミナーに参加する→

2018.8月3日(金)

参加者募集 プログラム説明会

● プログラム説明会

日時:8月3日(金)19:00〜(18:30 開場)

東京本会場:風土はfoodから【 会場HP
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3丁目15番地 錦町ブンカイサン 1-2F【 Google Map

秋田サテライト会場:秋田市にぎわい交流館AU 研修室3【 会場HP
〒010-0001 秋田県秋田市中通1丁目4−1 【 Google Map
※東京本会場のプログラム中継を視聴いただけます

第一部:オリエンテーション

19:00〜20:30(18:30 開場)
プログラム説明・秋田県内5自治体ショートピッチ・ゲストトーク

【ゲストトーク】野生的起業(スポンテニアス・アントレプレナーシップ)最前線
ゲスト:岩井謙介氏(a quite day編集長/自由大学ディレクター)、田澤悠氏(BnA株式会社 代表)、本村拓人氏(株式会社Granma 代表取締役)、モデレータ: 丑田俊輔(ハバタク株式会社 代表)

第二部:懇親会(※東京本会場のみ)

20:30〜22:00
ゲスト・参加者同士の交流(2~3000円程度)
※飲食費実費をご負担いただきます

● 参加方法

只今、facebookページにて参加者を募集しています。
興味のある方は、こちらから参加表明をお願いします。
参加申し込み facebookページ
なお、メールでの参加申し込みも受け付けております。 メールでのお申し込みは、氏名・メールアドレス・電話番号を記載の上、お送りください。
info@dochaben.jp

2018.8月〜

各種セミナー

● Spontaneous Lab(全5回)

世界のクリエイティブクラスは野生へと向かうvol.1【8月20日】
- 講師:高濱宏至氏(NPO法人 Class for Everyone代表理事)
- 講師:林厚見氏(株式会社スピーク共同代表)
- 個人の想いや美意識×地域との関わりから生まれていく起業のあり方を学ぶ
→ 詳細・参加申し込み

Action Design 妄想を計画に。計画を現実に。Hello Spontaneous Entrepreneur【9月7日】
- 講師:松浦真氏(ドチャベン過去受賞者)
- 秋田での起業・移住の実際について
→ 詳細・参加申し込み

里山からクリエイティブインダストリーは生み出されるのか?【9月10日】
- 講師:清田直博氏(自由大学キュレーター)
- 講師:奥野剛史氏(編集・ライター)
→ 詳細・参加申し込み

地球環境や地域文化等のサステナビリティとビジネスを融合する思考法【9月26日】
- 講師:桜井肖典氏(構想家/一般社団法人RELEASE;共同代表)
→ 詳細・参加申し込み

世界のクリエイティブクラスは野生へと向かうvol.2【10月3日】
- 講師:矢部佳宏氏(西会津国際芸術村コーディネーター)
- 講師:友廣裕一氏(合同会社シーベジタブル 共同代表)
- スポンテニアスデザインの技法 時空を超えて知恵を伝承する技法
→ 詳細・参加申し込み

各回モデレータ:
本村拓人(株式会社Granma 代表取締役)
丑田俊輔(ハバタク株式会社 代表取締役)

● 時間 & 会場

上記日程の19:00〜21:00(18:30 開場)

東京本会場:風土はfoodから【 会場HP
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3丁目15番地 錦町ブンカイサン 1-2F【 Google Map

秋田サテライト会場:秋田市にぎわい交流館AU 研修室3【 会場HP
〒010-0001 秋田県秋田市中通1丁目4-1【 Google Map
※10月3日は、「研修室5」で行います。
※9月7日は、サテライト会場が下記に変更になります。
9月7日会場:秋田拠点センターアルヴェ 4階 洋室A【 会場HP
〒010-8506 秋田県秋田市東通仲町4番1号【 Google Map

2018.10月〜

ゼミ形式プログラム

- 現地ブートキャンプ第1回_10月12〜14日(金土日)
- 現地ブートキャンプ第2回_11月30日〜12月2日(金土日)
- 月一回程度のゼミプログラム
を予定しています。

● Dig in Akita 【10月上旬〜12月中旬】

その土地に根付いた自然・文化・歴史的資本を生業に変換させる技法を、対話と旅の中で体得していく。

独自のセンスと発想で唯一無二の仕事やプロジェクトを起こしている芸達者を媒介に自然の摂理や循環を学びとる。「芸達者、秋田人」にて特集した野生的起業家(Spontaneous Entreprenerur)たちが、それぞれの地域で形にしている数々のプロジェクトを直視することで得られるインスピレーションは無限大といえよう。

また、仲間たちと時間をかけて対話し、参画者一人一人が深い内省を繰り広げることで、日常では発見し得ない自身の欲求や"らしさ"を発見する機会(Self-cultivation)ともなる。
思う存分楽しむことも忘れずに。

● Solo-incubation【11月〜2019.1月】

8月から体得してきた気づきや学びを礎に、それぞれのアウトプットへと落とし込んでいく。
参加者同士の創発を繰り返しながら、野生資本(ワイルドキャピタル)を事業アイデアに変換していく。

ナビゲータ:本村拓人氏(株式会社Granma 代表取締役)、丑田俊輔(ハバタク株式会社 代表)

2019.2〜3月

ビジネスプランコンテスト

● ゼミ参加者向けのビジネスプランコンテストを開催

● 上位チームには賞金を提供

● 選抜されたチームには、メンタリング等を通じて、事業開発及び推進を支援

● 同時に、移住起業希望者向けの各種サポートを実施

2019.4月〜

事業実行

● 各地域において、暮らし・起業を本格開始

● ビジネス面のみならず、住環境や地域コミュニティとの接続支援を県・自治体にて実施していく

よくあるご質問


Q & A

Q. どのような人が参加対象ですか?


A. 本取り組みにご興味のある方はどなたでも参加いただけます。自ら秋田での移住や起業・事業創出を目指す方も、サポーターとしてチームに参画したい方も、研究員として本年のテーマを探究したい方も、まずは是非ご参加ください。

Q. 現在会社で働いているのですが、参加できますか?


A. はい。参加できます。プログラムの日程を調整していただければ会社に勤めていても参加可能です。

Q. 参加費用はかかりますか?


A. 参加費はかかりませんが、各プログラム後の懇親会(任意参加)や、現地ブートキャンプへの参加に要する宿泊費・交通費・飲食費は参加者負担となります。

Q. ビジネスプランコンテストにおいて、起業・事業創出の場所は、秋田県内でなくてはならないのですか?


A. はい。このプログラムは秋田県内(起業家・移住者の受け入れを目指す自治体。男鹿市/五城目町/能代市/美郷町/湯沢市)にて、2019年4月以降を目処に起業・事業創出を目指す方が対象です。起業・サービスインして日が浅く、今後本格的に秋田県内に本店を置いて事業展開していきたい事業も含みます。

Q. 既にビジネスプランを持っている必要がありますか?


A. いいえ。漠然と地域での起業・事業創出を考えている段階でも構いません。ご参加いただく中で、アイデアを具体化していくことも可能です。

Q. 居住地に関する制限はありますか?


A. 「ビジネスプランコンテスト」に関しては、平成30年10月1日現在、「秋田県外に住所がある方」または「県外から秋田県内に転入し36ヶ月以下の方(平成27年10月1日以降、秋田に転入された方)」が対象です。その他の県内在住者は、上記に該当する方を代表者とするチームでのエントリーが可能です。また、起業前後のタイミングで、チームの代表者は、拠点を置く自治体に住民登録を行う必要があります。